『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の応援上映に行った。
なにわ担のフォロワーが絶賛していたタイミングで応援上映のニュースを目にしたので、楽しそうだと思いチケットを取った。
応援上映は、4年前に行ったプロメア以来だ。エ!? プロメアって、4年前なんだ。
プロメアの応援上映の時は映画館が満員で、予告の時から声出ししていたくらい賑やかだったけど、コロナ禍のせいなのか恋愛映画だからなのか、満員ではなく予告中も静かだった。(『おとななじみ』の予告で井上瑞稀くんが映った時は若干囁き声が聞こえた気がする)
映画本編が始まってしばらくはやっぱり静かだったものの、ヒロインの真綾ちゃんが告白相手に「ブス」と言われるシーンで
\ひどーい!/
と声が上がった。
応援上映らしくなってきたぞと笑っている間にも
\千輝くんイケメーン!/
と聞こえて、また笑ってしまった。
千輝くんは高橋恭平フェイスなだけでなく、陸上部のエースで学校イチの人気者、家では5歳の妹の面倒を見る優しいお兄ちゃんというハイスペックイケメンである。
そして、作中ではなぜか告白相手にブスと言われてしまった真綾ちゃんも、畑芽育フェイスかつ、性格もまっすぐで愛らしい美少女。眼福の組み合わせだ。
それにしても山田(真綾ちゃんを振った園芸部のオタク)、真綾ちゃんレベルの美少女を見てブスって言うんなら私の顔を見たら「この世のものとは思えないですぞ」くらい言ってきそうでめちゃくちゃ嫌だ。
この世界では美人のハードルがエベレスト級らしく、真綾ちゃんは山田に認知されていなかっただけでなく同じ学年の子にも「あの子誰?」とか言われてた。
知名度が低すぎる
こんな可愛いんだから千輝くんくらい有名であれよ。
モテモテなのに女子に塩対応の千輝くん。しかし真綾ちゃんにはなぜか激甘で、失恋の傷を癒すためにと提案した「片想いごっこ」では、そりゃもう片想い通り越して付き合ってんだろみたいな行動を繰り出していく。
と、ここまで書いて「もしかして私たちが見ていた真綾ちゃんは千輝くんのフィルターを通した真綾ちゃんで、本来(?)の真綾ちゃんは、美少女じゃないのか!?」と思い始めた。
だって千輝くんの美的感覚しか信じられないんだもん……(如月さんはブスじゃない!)
それにしたって千輝くん、顔がいいからと言って好き放題やりすぎです。
いきなり間接キスした時には
衛 生 観 念
どないなっとんねん
ってブチギレそうになった。
ごめん、そっちの世界には関係無いけど、私たちはコロナ禍に生きているので……。
私が入った回には男性の観客もいたので、時折野太い声で
\それはダメだろ~!/ とか
\ほっぺかーい!/と野次が飛んできて面白かった。
さて、片想いごっこという名のイチャイチャをたっぷり見せつけられるわけですが、ライバルも登場します。
名前は手塚くん。
応援上映なので、手塚くんがなにかアクションをする度に「手塚ァー!!!!!」と声が上がり、跡部さまが大量発生している……と笑ってしまった。
手塚くん役の板垣李光人くん、ちっちゃい頃に『ミュージカル青春鉄道』っていうトンチキ舞台に出演していたのだが、身長も、芸能人的にも、めちゃくちゃデカくなったな……と感動した。
千輝くんと真綾ちゃんの写真が流出して、真綾ちゃんが千輝くんファンからバッシングを受けるシーンの書き込みが嫌にリアルで、現代社会の闇……と恐ろしくなったが、いくらめちゃくちゃ顔がいいからと言って一般の男子高校生が女の子とハグしたくらいでこんなにアンチが発生するものなのか?と考えたらリアリティが無い気もしてきた。(どっちだよ)
てか、流出からのアンチ発生の流れを現役アイドルにやらせるの、なかなかに攻めてるね……。
ラストのキスシーンでは劇場が拍手に包まれ、一体感が生まれていた。これも応援上映ならでは。
いい映画だったな……。
千輝くんは基本塩対応だけど「ブス」とか酷いことを言わないし、恋のライバル2人(手塚くん、花咲さん)もすごくいい子だったので、ノンストレスで見れた。
真綾ちゃんの親友のちかちゃんもこれまたいい子で……。
それこそ、嫌な奴は山田くらい。でも山田のおかげで「片想いごっこ」がスタートしたし、途中また現れてブスって言い出した時も千輝くんがハイパーイケメンオーラで追い払ってくれたのでスカッとした。
千輝くん、真綾ちゃん、末永くお幸せに……。
はあ、この2人と同じクラスになって♡ちぎまあや♡推し人生を送りたかった。
体育祭のクラス対抗リレーで手塚くんからバトンを受け取った千輝くんがアンカーでぶっちぎりの優勝を決めて、ゴールで応援してる真綾ちゃんにそのままハグする、一部始終を動画に収めてクラスラインに載せたい。
「真綾ちゃんって元から超可愛いけど千輝くんと一緒にいる時がいちばん可愛いんだよねえ」って言って真綾ちゃんの顔を赤くさせたいし、それを聞いた千輝くんの口角が若干上がるのを見逃したくない。
恋愛感情死んでる代わりに、こういうお節介おばさんみたいな妄想は無限に溢れ出てくるんだよね。こんな学園生活、楽しいに決まっとるがな。
そんなわけで、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』は良いぞ! 応援上映だとさらに良いぞ! というダイマでした。
みんな、映画館に急げ!
おしまい。