日記(俺たちのBANG!!!)

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少年忍者 俺たちのBANG!!! ~大劇場を占拠せよ~ を観た。担当の青木くんは外部舞台の稽古のため不在だが、私は少年忍者が好きだし、初日厨なので5月6日の昼公演に行くことにした。

私はこれまでに何本も舞台を観たが、これは完全に初めて観るタイプの作品だった。実際にあった話を元にした作品はこの世にたくさんあるが、それを本人たちが本人役として演じるのを見るのは初めてだった。ジャニーズならではといえる。

休演日の劇場を好きに使うのもましてや幽霊と交流するのも当然フィクションだろうけれど、ここで言う「実際にあった話」は少年忍者の解散にまつわることだ。

黒田くんが少年忍者が解散するんじゃ……と勘違いしたことから今回のストーリーが生まれたらしく、それだけならまだ「黒ちゃんは早とちりだな~」で済むのだが、実際に競争の激しいジュニアの中でもとりわけ大所帯の少年忍者は解散が「ない話」とは言いきれず、また、解散騒動を巡って彼らが泣いたり喧嘩したりするのは生々しさがすごくて見ていて辛かった。しかも尺がめちゃくちゃ長い。

前半は楽しかったのに、後半の解散騒ぎから解散ライブ(実際には解散しないが)までの間、メンバーも観客も泣いていてしんどさがすごい。

「俺と青木には時間がねえんだよ」

湧の口からこれを聞いた途端、涙が溢れて止まらなかった。頭をガツンと殴られたような衝撃だった。

スプパラ初日の昼公演で俺バンが発表された時、まだ外部舞台の情報解禁はされていなかったので、青木くんが不在→退所!?という憶測も流れた。その日の夜公演で青木くんが「これにはちゃんと理由があります!」「一生アイドルなんで!」と言っていた、とレポが流れてきた。

『一生アイドルなんで!』

わたしはこの言葉にどこか甘えていたように思う。

デビュー組ですら退所する現状、ジュニアなんてもっと不安定で、人気があっても若くても退所する子はいて、だから今年で22歳になる2人が不安にならないはずがないのに、今回湧に言われるまでそんなこと思いもしなかった。

けど、それを湧の口から聞くのは本当に辛かった。トラウマになった。

そうだよね!だからこそ今を大切にしなきゃ✨と思えるほどポジティブではない。

世間的にはまだまだ若くても、この事務所ではそうではないこと。それこそ大人の判断ひとつで本当に少年忍者が解散することだって当たり前の世界で、必死に戦っていること。普段はそれを見せまいと笑顔でキラキラしていても、同級生が安定した職を求めて就活したり、結婚して家庭を築いたりしている中で、いつ報われるかわからない挑戦をし続けていることが、どれだけの重圧なのか。

結局喧嘩をおさめるのは高校生組で、そこから一致団結して解散も勘違いだと判明してめでたしめでたし……という流れになるのだが、16歳と21歳じゃ見えてる世界がまるっきり違うのよ、とさらに年上の私は思う。

驚くことにいま高校生は4人しかいない。少年忍者は若いから~と他グルのオタクに言われるけど、その中の何割かはたぶん久保廉が坊主頭の頃で時が止まっている。いやジュニア全体が高齢化してるから相対的には若いんだけど……初めは全員中高生だったグループがもう高校生4人のみになった。あとはみんな成人だ。(まだ半分くらいはお酒が飲めないけど)

この舞台を経ていよいよ21人でやっていく覚悟が決まったというか、後戻り出来ないぞという気合いを感じたけど、だとしても他にもっとやり方があったんじゃないか。

時間が無いから実際にあった話をもとに本人役にしてしまうのは合理的と言えば合理的だけど、オタクとしてはキラキラしてたり楽しそうな彼らが見たいわけで、生々しさがすごい曇らせを浴び続けるのはなかなかに堪える。

皇輝くんは元々芝居が上手いけど、あれは実際にああいうやりとりがあったんだろうな~って思えるのが辛い。わたしは皇輝くんの絶望顔は好きだけどそれはあくまで演技の話で、皇輝くん本人に辛さが降り掛かって欲しいわけではないのよ。あの人数を束ねるプレッシャーは昔から変わらずあるんだろうけど、それでも皇輝くん1人が抱えるにはあまりに重い。

星輝が「解散が本当だったら大人に聞いても教えてくれない」「今までだってそうじゃん」って言うのも辛くて、同世代の誰よりも長くジュニアでいた星輝はたくさんそんなとこを見てきたんだろうなって。7歳からずっと。

連番した内村担のフォロワーは「たとえ演技でも、自分たちを失敗作なんて言って欲しくなかった」と号泣していた。私だってあそこは辛かった。

この作品が好きか嫌いかと聞かれたら、答えに困る。前半は楽しいし、それこそ忍者にしかできない作品だし。でも全体を通してしんどさの比重がさ。

しんどくても好きな作品はたくさんあるけど、この作品は現実の延長線上にあって、だからこそ暗い気持ちになる。舞台だから、演技だからと割り切って楽しめる構造になっていない。私にとってその最たるものが「俺と青木には時間がねえんだよ」だし、内村担のフォロワーにとって「失敗作」なんだと思う。

楽しい舞台にしなさいとクレームをつけたいわけじゃないけど、忍者のみんなが思ってる以上に、あなたたちを好きな人は沢山いて、あなたたちが想像するよりもその人たちの中で大きな存在なんだよって、言ってみたい気もする。ので、ブログにしました。本人たちに届くことは無いでしょうけれども……(それはそう。)

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この記事を書いた人

2022年秋に突然少年忍者にハマった新規オタクです。現場の感想や日記を書いています。

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