カミト=(切原赤也+観月はじめ)÷2・ミュージカル『アンコール!』感想

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この4年で200回ほど観劇したので、単純計算で平均を割り出すと、週1ペースで舞台を観ていることになる。そのせいか、わかりやすい脚本であればだいたいの先の展開が読めるようになってきた。

ミュージカル『アンコール!』もそうだった。それは決して悪いことではなく、むしろ「いい意味で予想を裏切らない」王道展開だった。アニメの最終話で1期のOPをBGMに第1話のセリフを再び言うような、そんな感じ。

個人的に主人公のカミトのキャラクター性、そしてマネージャーのユウトとの関係性にめちゃくちゃ萌えたので、ここからはあらすじと共にその感想を書いていく。

目次

ストーリー

『アンコール!』をざっくりまとめると、売れっ子歌手だったが突然歌えなくなってしまったカミトが、芸能活動を休止して月光町という田舎町に避難し、そこで出会った3人の女の子たちを夏祭りのステージに登壇するアイドルとしてプロデュースすることで自らも歌声を取り戻す……というストーリー。

歌えなくなったカミトは、世界ツアーをダメにして仕事も急遽休んだにもかかわらず、ドデカ態度でマネージャーのユウトにきつくあたる。失礼な奴である。

カミトの声がテニミュ3rdの赤也に似ていたこともあいまって、この口も態度も悪い失礼男に赤也っぽさを感じていた。(カミトを演じた松井奏くんがカテコで喋っている時は別に似てると思わなかったので、あくまで「カミトの声」が似ていた。)

月光町に避難したあと、ユウトに連れてこられた病院で月光町音頭を一緒に歌おうと住民たちに誘われるが、カミトは「歌うわけねえだろ」「俺がこれを歌うのは歌手として死んだ時」みたいなことを言い出す。

これを聞いた瞬間、「こんなん絶対カミトが歌声取り戻す時に月光町音頭歌うじゃん!!!!!」と心の中で大はしゃぎした。

「歌手として死んだ時」と言ったが、現状、歌声の出せないカミトは歌手として死んでいるも同然。そう言って下に見た曲で歌声を取り戻し、歌手として生き返る……胸が熱くなる展開だ。

それに、プライドバカ高人間がかつてバカにしていたものに取り組むというのは、いつ見ても良い。私は、カミトがいつ月光町音頭を歌うのかと心待ちにしながら観劇を続けた。

キャスト

その間、ハチャメチャに歌の上手い女の子3人の歌声を堪能したり、宮下雄也節に笑い死にそうになったり、いろいろと楽しい思いをさせてもらった。実力のある役者が脇を固めている作品って贅沢だよな〜と思う。

私は先月少年忍者にハマったばかりのひよっこオタクなので、初めて生で見るメンバーに「やべ〜!””実在””!」と興奮していた。

というわけで私が初めて生で見た少年忍者のメンバーはユウト役の長瀬結星になるのだが、このマネージャーのユウトがまたいい味を出していた。

たぶん日替わりだと思うけど、社長との掛け合いがめちゃくちゃおもろくて、やっぱ第一印象の「たぶん忍者で一番おもしれー男」って予感は間違ってなかったんだな……と思った(みちはるもめちゃくちゃおもしれー男だから甲乙つけがたいが……)

あと、始まる前にブログで「歌に自信が無い」と言っていたけど、全然自信持っていいと思う!感情の乗せ方が上手いなーって感心しました。

まあもし全然下手っぴでも自信持って歌ってればあとから上手くなるから自信は持つに越したことないよ(←何様?)

特技のダンスはさすがのクォリティで、軽くステップ踏んだり体をひねったり、そういうちょっとしたところでも体の使い方が上手い子だな……と思った。

カミトとユウト

そんなこんなで、カミトはプロデューサー業を通して過去の自分を省みるのだが、珍しく弱音を吐く場面があった。

その姿が、不二周助に負けた観月はじめを彷彿とさせるもので、この夏テニミュで死ぬほど見たやつ……と密かに沸いていた。

(切原赤也+観月はじめ)÷2=カミト

こんなん好きになるなって方が無理

で、ユウトがカミトとの出会いを振り返るんだけど、実はユウトはカミトが路上ライブをしていた時のたった1人のオーディエンスだったらしくて……その歌声を大勢に届けたい!という熱意に突き動かされてカミトのマネージャーになったらしくて……そのことをカミトも初めて知ったみたいで……なんていい話なんだ……泣けてきた……。

元々ユウトはカミトに最悪態度を取られてもどこ吹く風といった感じで軽くあしらって、なんならカミトのことを誰よりもわかっていてヤレヤレと言った感じで面倒を見るイメージだったんだけど、単純にオカンムーブしてたわけじゃなくて、最古参だったワケでしょ……はァ……。

そしていよいよ、カミトが月光町音頭を歌う時が来た!

夏祭りのアイドルステージの直前に衣装トラブルが発生、場を繋ぐためのピンチヒッターとしてカミトが月光町音頭アレンジバージョンを歌い出す。

ウオ〜!!!!!激アツだな!!!!!!

こうして私の期待通りに月光町音頭で歌手として再スタートを切ったカミト。ユウトのマネジメントのもと、またバリバリ働くようだ。アイドルの女の子3人もそれぞれ前に進み始めた。きれいなハッピーエンドって感じ。

本編の後

最後にライブシーンがあった。その瞬間、無発声でも客席がワッと盛り上がるのを感じた。

恐らく会場のほとんどが松井くんか結星のオタクなので、そりゃ〜ジャニオタならライブがいちばん楽しいわな。

松井くんは背が高いのでステージ映えするし、結星はダンスが上手くてアクロバットもできて、目で追うのが楽しかった。

カテコで喋る松井くんはさっきまでカミトを演じていたのが嘘みたいにほわ……とした雰囲気だった。

舞台というのは儚くて、その時その役者が演じる登場人物を見守る時間は本当に限られている。

今後松井くんを見る機会があったとしても、それはカミトではないんだよな……と思わされて、ちょっと切なくなった。

まあ素であんなオラついたジャニーズ嫌だから全然いいんだけど

まとめると、初現場めちゃくちゃ楽しかったです!

元々舞台のオタクなんでね。でもやっぱ忍者揃ってるとこ見たいしアイドルやってるとこ見たい。ガルアワやってる間も隣の建物でレボライ楽しんでたし……(場所が離れてたら諦めもついたのに、すぐそばだったから悔C〜!ハシゴしたかった。)

来月はシンドバッドに行くよん。

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この記事を書いた人

2022年秋に突然少年忍者にハマった新規オタクです。現場の感想や日記を書いています。

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